嬉しい発見

このページでは野草のジンジソウとヒナノウスツボを掲載しています。

カート


 大型の台風19号が近づいています。去年の台風18号のように、台風後には山間部の道路や林道が崩れて通行止めの箇所があちこちに出る可能性があります。そこで花期には少し早いかもしれないと思いつつも、ジンジソウの自生地を訪ねて来ました。


ジンジソウ

ジンジソウ(右京区京北)


 嬉しいことに予想は外れて、ジンジソウの開花が始まっていました。しかも去年よりも大きく成長して、数も増えているようです。ジンジソウは崖の岩の割れ目などに生え、去年は開花前に台風18号に見舞われ、崖自体が小さく崩落し、ジンジソウの数も随分と減った印象がありました。それだけに今年の回復具合は予想以上でした。


ジンジソウ

ジンジソウ(右京区京北)


 ジンジソウを見たあと周辺を少し歩き、毎年早春にボタンネコノメソウが多く現れる小さな谷を覗いてみると、やはりその谷も去年の台風や今年8月の豪雨などでかなり荒れた感じがしました。これで来年ボタンネコノメソウはいつも通りに芽が出るだろうかと、谷に下りて確認していると、京都府では大変珍しいヒナノウスツボが見つかりました。


ヒナノウスツボ

ヒナノウスツボ(右京区京北)


 ヒナノウスツボに初めて出会ったのは2012年の夏でした。その時のことは当時このブログにも書きましたが、その後府のレッドリスト作成のために調査をされていた方から連絡を受け、府内で長らく見つかっていない希少植物だということを知りました。そんなこともあって、結構頻繁に自生地を訪ねては生育状況を見てきたのですが、去年の台風18号の豪雨で、その自生地のものはすっかり流出してしまいました。


ヒナノウスツボ

ヒナノウスツボが自生していた小さな谷川(2013年10月 右京区京北)


 これが台風後の自生地の画像で、現在も変わっていません。これで再び野生のヒナノウスツボに出会うことはないだろうと思っていました。ただ2012年に見つけた時に茎を切って持ち帰り、挿し芽をしたものが私の自宅で大きく生長し、翌年には実生苗も得られて現在数株育成をしています。そして今年はその中の1鉢を大本・花明山植物園に寄贈させていただいたので、流出したヒナノウスツボのDNAを残せたことは良かったと思っていました。

 そんなヒナノウスツボに、同じ右京区京北でも結構距離の離れた別の谷で出会えたことに最初は驚きました。再会したヒナノウスツボは1株だけでした。そして本来は地下にあるはずの太い根茎は殆ど露出した状態でした。谷を流れ下った激流と土砂のせいでしょう。そして今回の台風19号が直撃でもしたら、この自生地からも姿を消してしまうかも知れないので、少し心配をしています。


ヒナノウスツボ

ヒナノウスツボの根茎(右京区京北)


 ヒナノウスツボの花期は夏ですが、遅いものは今の時期にも花をつけています。しかしこの自生地のものは花が終わり、若い果実から熟した果実、中には既に種子を落としたもが見られました。花が見られなかったのは残念ですが、落ちた種子が適当な場所で、うまく発芽してくれれば嬉しいのですが。


ヒナノウスツボ
ヒナノウスツボ(右京区京北)

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 2013年版京都府レッドリストでジンジソウは準絶滅危惧種、ヒナノウスツボは絶滅危惧種にランクされています。ヒナノウスツボのランクインは今回が初めてです。どちらも山地の渓流の近くの湿り気のある場所で見られますが、ヒナノウスツボの方が、より水際に生える植物のように思えます。


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