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ホームページ「口丹波の社」の管理人アタの雑記帳。
素盞鳴(すさのお)神社のある笑路(わろうじ)という地区は国道423号の沿線にあり、国道を南下するとすぐに大阪府豊能町に入る、高地の谷間にある集落です。笑路は旧高槻藩領でした。民家は山の斜面に建ち、国道以外の集落内の道は狭い坂道です。氏神様の素盞鳴神社は集落から少し離れて、背後に深い森が続く地区の西側にあり、少し離れて西光寺(曹洞宗)がありました。
素盞鳴神社 正面(2013年9月)
晴天の日中でも、境内は鬱蒼としています。
境内(2013年9月)
鳥居を潜ると、先の木々の間に本殿覆屋が見えます。本殿までの間がちょっとした広場のようになっていましたが、ここにはかつて拝殿が建っていたのではないかと思えました。
その広場の片隅に、末社が1社祀られていました。
社名などが不明な末社(2013年9月)
本殿はここよりもう少し高い位置に祀られています。本殿に向かう石段下で、1対の狛犬が迎えてくれました。
阿形(2013年9月)
吽形(2013年9月)
小さくて、柴犬のような可愛い狛犬です。思わず吽形の頭を撫でていました。
本殿覆屋(2013年9月)
覆屋の中は一層暗くて、画像にはできませんでしたが、本殿は大きな一間社流造の立派な社殿でした。
本殿の両側にはいくつか末社が並んでいました。
末社(2013年9月)
この末社には3社あり、向かって左から大市姫神、若山作神、大屋姫神という祭神の札が掛けられていました。若山作神はおそらく若山咋(わかやまくい)命のことだろうと思います。大屋姫神は大屋津姫命のことだろうと思いますが、なぜか前にキツネが置かれていました。
他には2つの末社がありましたが、どちらも社名、祭神は判りませんでした。
国道から離れているせいで、境内はとても静かな神域でした。これでヤブ蚊の襲来さえなければなお良かったのですが、今の時期ヤブ蚊のいない神社など、口丹波中探してもないでしょうから仕方ないですね。
本殿から見た境内 |
素盞鳴神社
住所: 亀岡市西別院町笑路西畑14
西光寺の前に広い駐車スペースがありますが、そこへ行くまでが狭いので、国道の広く膨らんだ場所に駐車して徒歩で行く方がいいと思います。
御祭神は素盞鳴命。京都八坂神社の末社ということです。
由緒は承平年間(931-938年)に多田満仲(源満仲)によって建立されたと伝わりますが、天正年間に社殿、古文書類すべて焼失し詳細は不明です。また明治27年にも火災に遭い、現社殿はその後に建てられたものだそうです。本殿前には享保三年(1718年)と刻まれた石灯籠がありました。