テンニンソウとミカエリソウ

このページでは山野草のテンニンソウとミカエリソウを掲載しています。

カート


 8月下旬、福井県との府県境に近い南丹市の山中でテンニンソウを初めて見ました。テンニンソウはシソ科で、草丈は1㍍ほどにもなり、群生していることの多い草本です。草本といっても、地下茎は生長に伴って木質化するそうで、草と樹木の中間的な植物です。


テンニンソウ

テンニンソウ(2013年8月  南丹市)


 テンニンソウは渓流沿いに植林されたスギ林の林床に、ミョウガやイラクサの仲間、ハグロソウやシダ植物などと一緒に生えていました。林床はよく草刈がされていて、ここでは背の高いテンニンソウは見られず、精々膝ぐらいまでの草丈でした。
 草刈が行われていない渓流の岸近くでは、イラクサ科のアカソなどと一緒に背高くのび、9月に入る前から開花を始めていました。


テンニンソウ

テンニンソウ(2013年8月  南丹市)


 テンニンソウの花は白色ですが、形やつき方は同属のミカエリソウとよく似ています。


ミカエリソウ

ミカエリソウ(2012年10月  南丹市)


 ミカエリソウの花は紅紫色をしています。口丹波でのミカエリソウの開花は10月上旬頃からなので、テンニンソウは約1月早く花をつけるみたいです。
 ミカエリソウは口丹波の山地、特に右京区京北や南丹市美山町などでは、山の斜面を覆い尽くすほど自生している場所も多く見られ、ポピュラーな秋の花の1つです。また日陰で少し湿り気のある場所なら低山の山麓から、標高924㍍の愛宕山の山頂付近まで自生しています。

 それに引き替えテンニンソウは、山地を歩いていてもなかなか見つかりませんでした。実際ミカエリソウよりも数は少ないようで、最近改訂された府のレッド・リストでは要注目種(絶滅危惧5段階の5番目)にノミネートされていて、府内全域でも数は少ないようです。

 テンニンソウとミカエリソウは同属ですが、ミカエリソウは茎も木質化することで樹木のグループに入ります。しかし花やツボミがついていないと、出会ってもなかなか区別しにくい両者です。


ミカエリソウ

ミカエリソウのツボミ(2012年10月  自宅植栽)


 花穂にできる小さな花を守っている苞はウロコ状です。


テンニンソウ
テンニンソウのツボミ(2013年8月  南丹市)

 各苞の先端は外に向かって反り返っています。これを見れば両者の区別は容易です。

 ミカエリソウもテンニンソウも、自生地の植林地では大型の下草としてあまり良い待遇は受けていません。しかし根茎でも増える強い植物で、山の斜面一面に咲くミカエリソウの花などは壮観で感動ものです。


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テンニンソウ(シソ科テンニンソウ属の多年草)

ミカエリソウ(シソ科テンニンソウ属の落葉低木)

 9月に入り、野山ではそろそろ秋の花が咲き始めています。昨日は雨降りだったために車窓からしか見ることができませんでしたが、道端にユリ科のツルボがたくさん咲いていました。もうすぐマツタケ山が始まるので、山に入ることは難しくなりますが、それでも林道沿いなどでミカエリソウが見られる場所もあるでしょう。ミカエリソウもテンニンソウも、葉は昆虫の好物らしくて、花の頃にはボロボロのことが多いですが、これらの花を探して山間部をドライブするもの楽しいと思います。なお自宅で植栽しているミカエリソウは、数年前に小さな枝を挿し木したもので、今では植木鉢で60㎝ほどに生長し、今年も多くのツボミがついています。


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