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ホームページ「口丹波の社」の管理人アタの雑記帳。
以前掲載したカンガレイの記事に対するコメントにも書きましたが、カンガレイだと思っていた植物が、実はハタベカンガレイだったことが判りました。
カンガレイの記事をご覧になった西宮の湿性・水生植物管理人のマツモムシ06さんの詳しい調査によって判明したもので、マツモムシ06さんは京都府のレッド・データブック作成のお手伝いをされています。
カンガレイとハタベカンガレイは同属で挿水性の多年草ですが、冬季、カンガレイは地上部が枯れるのに対して、ハタべカンガレイは水中部分が枯れずに残るケースが多く、また水中葉をたくさん出して、沈水生植物のような姿で生活をしています。特に若い株で沈水生活をするものが多く、アクアリウム・ショップなどで販売されている水草としてのカンガレイは、このハタベカンガレイだと言われます。
マツモムシ06さんによると、かつては府内に自生していた記録があるそうですが、近年その自生地では見られなくなり、既に絶滅したのだろうと考えられていました。しかし今回の調査で、かつての自生地とは別の場所で、150~200株ものハタベカンガレイが自生していることが判りました。
調査の詳しい内容はマツモムシ06さんがブログに書かれていますので、興味のある方はマツモムシ06さんのブログをご覧下さい。
ここでは、管理人が写した最近の画像を何枚か貼っておきます。
ハタベカンガレイ(2013年3月下旬)
ハタベカンガレイ(2013年3月下旬)
ハタベカンガレイ(2013年3月下旬) |
ハタベカンガレイ(カヤツリグサ科フトイ属)
多年草。半常緑なのが本種の特徴。
関東以西の本州、四国、九州に分布。しかしどこも数は少なく、環境省のレッド・リストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU・危急)のカテゴリーに入っています。