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ホームページ「口丹波の社」の管理人アタの雑記帳。
コケシノブの仲間の中には、比較的市街地近くに自生するものもありますが、このハイホラゴケというシダには、山地の奥まった谷筋で出会いました。ハイホラゴケが見たくて山に入ったわけではありませんが、こういった美しい植物に偶然会えるのが山歩きの楽しさです。
ハイホラゴケ(2013年3月 南丹市)
ハイホラゴケは山肌に突き出た岩にへばりついていました。長く根茎をのばして増えるシダです。岩の下には細い谷水が流れ、終日直射日光が当たらないような場所でした。また着生していたのは岩だけで、樹幹などでは見られませんでした。
ハイホラゴケ(2013年3月 南丹市)
ハイホラゴケ(2013年3月 南丹市)
胞子を包む包膜はラッパのような形をしています。ホソバコケシノブなどは2弁状なので区別の目安になります。
葉にできた包膜はラッパやコップのような形をしている(2013年3月 南丹市) |
ハイホラゴケ(コケシノブ科アオホラゴケ属の多年草)
本州、四国、九州に分布。渓流沿いのような薄暗く湿潤な場所で育っています。
常緑の小型シダで、同属のホソバコケシノブなどと形も育成環境もよく似ていますが、それよりも大型で、出会う機会も少ないシダです。