2013丹波篠山紀行(3)後川地域の神社

このページでは篠山市後川地域の神社4社を掲載しています。

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 今回の篠山紀行では最終回になります。後川はシツカワと読みます。前回の大芋はオクモと読み、篠山は難しい地名が多い市です。

 後川地域は後川上、後川中、後川下、後川奥と後川新田の5つの行政区に分かれていて、今回訪ねたのは後川中の2社と後川上の1社、そして後川新田の1社で計4社です。

 まず最初に訪ねたのは、後川中地区の後川稲荷神社です。この神社は応永三十年(1423年)開山の曹洞宗寺院、太平山清陰寺の境内に祀られる寺の鎮守社ですが、案内を読むと、摂関職二条家が厚く信仰し、村人や杜氏、商人の参拝も多かったと書かれていました。


清陰寺

清陰寺 山門(2013年2月)


清陰寺

山門から見た境内(2013年2月)


 山門を潜って左手に回り込むと稲荷神社へ行けます。


稲荷神社

手水鉢(2013年2月)


稲荷神社

朱の鳥居(2013年2月)


稲荷神社

参道(2013年2月)


 参道脇のコケがきれいでした。


稲荷神社

後川稲荷神社 本殿(2013年2月)


 寺の鎮守社にしてはとても立派な神社です。施されている彫刻も見事でした。


稲荷神社

本殿彫刻(2013年2月)


 境内には鈴堂がありました。願済に奉納された鈴が大小千数百個も収納してあるのだそうです。


稲荷神社

鈴堂(2013年2月)


 また本殿裏側の眷属堂(けんぞくどう)には神使いの白狐の木像が数十体並び、それぞれ白狐の表情に違いがあって、楽しく見させていただきました。


稲荷神社

眷属堂の狐(2013年2月)


後川稲荷神社(太平山 清陰寺)
 住所: 篠山市後川中204  連絡先:079-556-3737(清陰寺)
 創建等の由緒は不明。  御祭神は稲荷大神。


 次に訪ねたのは、同じ後川中地区にある春日神社です。本社は後川上の春日神社と同じ由緒を有しています。2つの春日神社は、天福元年(1233年)に後川の原谷に祀られたのが最初で、原谷は参拝するにはあまりに不便ということで、宝治元年(1247年)に山腹から平地の上村と中村(現在の後川上と同中)2ヵ所に分かれて遷座されました。

 現在の後川中の春日神社の本殿は嘉永二年(1849年)に改築されたものだそうです。かつては鳥居と本殿の間に舞殿(長床)があったと思われる礎石も残っています。


中春日神社

後川中の春日神社  社頭(2013年2月)


 神社は羽束川畔にあり、県道37号線から鳥居が見えます。


中春日神社

春日神社  本殿覆屋(2013年2月)


 覆屋(鞘堂)は昭和34年に建てられたものだそうです。覆屋は雨風を凌ぎ、社殿の劣化を遅らせますが、中は暗くて美しい本殿が見辛いというのが難点です。


中春日神社

三間社の大きな本殿(2013年2月)


中春日神社

本殿彫刻(2013年2月)


 舞殿が無くなっているせいだと思いますが、広場のような感じの境内でした。その隅の方にちょっと気になる石組があったので、中を覗いてみると井戸のようでした。井戸の開口部は狭いのですが、結構深いんじゃないかと思えました。


中春日神社

境内の井戸(2013年2月)


春日神社
 住所: 篠山市後川中622  連絡先:079-556-2939(八幡神社)
 天福元年(1233年)創建。  御祭神は春日大神。  旧社格は村社。


 次に参拝に向かったのは、後川上の春日神社です。由緒は後川中春日神社と同じなので省略します。


上春日神社

後川上の春日神社  社頭(2013年2月)


 鳥居の扁額には龍神春日社と書かれています。社頭の説明を読むと、雨乞いを祈る龍神信仰との習合とありました。


上春日神社

参道(2013年2月)


 コンクリート舗装はされていましたが、神域に相応しい厳かな雰囲気のある参道でした。


上春日神社

舞殿(長床)の束(2013年2月)


 参道の最後に境内へ上がる石段があり、舞殿の床下を潜って境内に入ります。


上春日神社

舞殿の床下から見た本殿覆屋(2013年2月)


上春日神社

春日神社  本殿覆屋(2013年2月)


 頑丈な覆屋でした。残念ながら中の本殿は殆ど見ることができませんでした。

 境内には末社の愛宕社と大峯社がありました。


上春日神社

愛宕社(2013年2月)


上春日神社

大峯社(2013年2月)


 そして舞殿ですが、後川中の春日神社には礎石しか残っていなかった舞殿が、こちらにはありました。長床と称されるだけあって巨大な木造建築物で、特に開口部の広さをみると、どうやって屋根の荷重を受けているのだろうと、改めて日本の木造建築の凄さを実感します。


上春日神社

春日神社の舞殿(2013年2月)


上春日神社

春日神社の舞殿(2013年2月)


春日神社
 住所: 篠山市後川上14  連絡先:079-556-2939(八幡神社)
 天福元年(1233年)創建。  御祭神は春日大神。  旧社格は村社。


 さて、最後の目的地へ向かいます。それは春日神社2社の案内にあった創建時の原谷にある神社です。原谷(=原)は後川新田の最北部の山中にある小さな集落で、現在こちらで祀られているのは八幡神社です。春日さんが山を下りられ、八幡さんが残られたといった感じでしょうか? せっかくなので春日さんの元宮も参拝しておこうと思っていました。
 それに後川新田には籠坊温泉があります。籠坊温泉の歴史は古く、平家の落ち武者が隠れ住んだのが最初と言われています。どんな所か1度見ておこうと思いました。羽束川の源流域近くにひっそりと佇む温泉は、春以降は景色の美しいいい所のようでした。

 籠坊温泉で左折して一路八幡神社を目指して山道を上ります。しばらく走ると原集落に着き、神社は集落の一番奥にありました。


八幡神社

原集落の棚田(2013年2月)


 こんな山の中にでも田んぼがあるんだ! と、驚きです。

 しかし驚くのはこれだけではありませんでした。


八幡神社

八幡神社 社頭(2013年2月)


 驚きその2。 初めて見るタイプの鳥居です。ログ鳥居とでもいうのでしょうか? 皮付き丸太(間伐材?)でできた鳥居です。この鳥居は平成24年に新築されたそうです。

 しかし、何となくいい感じにも見えました。

 鳥居を潜って少し歩くと小じんまりした本殿覆屋が建っています。


八幡神社

本殿覆屋(2013年2月)


 大きな神社は想像していなかったので、ある意味予想通りの神社でした。覆屋はしっかり閉じられていましたが、両引き戸で鍵はかかっていませんでした。それで扉を開けて参拝しようとしたところ……


八幡神社
八幡神社 本殿(2013年2月)

 おぉ、何だこれは!!  驚きその3。 本殿が畳の上にある!

 びっくり、仰天、目がテン…………

 良く見ると、べた基礎の上に本殿が建ち、周囲に畳が敷いてあるようでした。しかし社殿の傍らには石油ストーブがあり、反対側には布団までたたんでありました。境内には降った粉雪がうっすらと敷かれていました。こちらの八幡さんは寒い日にはストーブで暖をとり、夜は布団にくるまってお休みになるのか? なんと生活感溢れる神様なのだろう! なんて考えていたら楽しくなって、寒さも吹き飛んでしまいました。

 しかし参拝するには靴を脱いで上がらせていただかないといけません。本殿の前に正座して、鈴を鳴らして二礼二拍一礼です。原の八幡神社は初めて尽くしの神社でした。


八幡神社

八幡神社 本殿(2013年2月)


八幡神社
 住所: 篠山市後川新田422  連絡先:079-556-2939(八幡神社)
 創建等の由緒は不明。  御祭神は八幡大神(応神天皇)。  旧社格は村社。


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 篠山市の神社巡りはとても楽しい思い出になりそうです。次回はいつになるか、またどこになるかは判りませんが、時々こういう神社巡りをしていきたいと思います。
 今回も神社の基本データは兵庫県神社庁のWEBを参考にさせていただきましたが、稲荷神社は兵庫県神社庁に所属されていないようで、データはありませんでした。


あなたのワンクリックで救える命があります。


 

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ジャンル : 地域情報

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