クロバナヒキオコシ

このページでは山野草のクロバナヒキオコシを掲載しています。


 南丹市北部にある山里の、田んぼの畦道でちょっと変わった花と出会いました。花と言っても、とても小さくて、目を近付けてよ~く観察しないと、黒色なのか濃い紫なのかも判別できません。たくさんのツボミもついていましたが、ゴマ粒のように小さなものでした。

 写真を何枚か撮ったものの、ちゃんとピント合わせができているか心配で、小さな株を1株持ち帰って調べると、クロバナヒキオコシという、名前も奇妙な植物でした。


クロバナヒキオコシ

クロバナヒキオコシ(2012年9月下旬)


 畦道にはこの草が多く生えていました。図鑑などで調べると、草丈は大きなもので1.5㍍にもなるように書かれていましたが、こちらでは精々60㌢ほどでした。これは田んぼの所有者によって、定期的に畦の草刈りが行われているためだと思います。


クロバナヒキオコシ

刈り取られた痕が残るクロバナヒキオコシ(2012年9月下旬)


 それにしても名前の面白い野草です。実際には濃い紫色の花をクロバナと呼ぶのは理解できるとして、ヒキオコシというのは何だろうと調べると、手持ちの図鑑には『昔、弘法大師が重病人に飲ませたところ、伏せていた病人が起きあがった』といところから付いた名前なのだそうです。これはクロバナヒキオコシと同属のヒキオコシという植物を指すものなのでしょうが、どちらも漢方では健胃薬として利用され、(黒花)延命草という別名が付いています。

 昔から胃腸の弱い管理人は、持ち帰ったクロバナヒキオコシが上手く根付いたら、1度試してみようかな?なんて思ったりしています。


クロバナヒキオコシ

クロバナヒキオコシ(2012年9月下旬)


 円錐花序には多数の花がつきます。しかし花1個の大きさは5㍉ほどなので、少し離れた所から見ると、どれも種子のように見えてしまいます。目を凝らして観察して、唇形の花の形の面白さや、深い紫の美しさに気付かされる花でした。


クロバナヒキオコシ
クロバナヒキオコシ(2012年9月下旬)

にほんブログ村 花ブログ 山野草・高山植物へ



クロバナヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属の多年草)
 北海道と本州の日本海側に分布。京都府では南丹市が自生の南限かも知れません。花期は8~10月頃。
 田んぼの畦という日当たりの良い場所に自生していました。ただここは南丹市でも豪雪地帯と呼ばれる地域で、真夏でも朝夕の気温は市街地に較べると2~3度は低い土地です。これからの季節は時雨やすく、日本海側の気候と似通っているので、クロバナヒキオコシがよく育つのだと思います。
 クロバナヒキオコシよりも広く分布するヒキオコシは、まだ出会っていない野草です。いつか出会ってみたい植物が、また1つ増えました。


あなたのワンクリックで救える命があります。


テーマ : 口丹波
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アタ

Author:アタ
よろしくお願いいたします。

目  次
ページ検索が容易にできます。
関連サイト
口丹波の社
口丹波の花と植物
三枚山の植物
花っていいね!
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
訪問いただいた方
企業リンク

ウッドマート

 

 

 

検索フォーム
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサード・リンク