ウリノキ
この木に花が咲くのを心待ちにしていました。口丹波では比較的よく目にするウリノキですが、今まで花を見たことがありませんでした。
図鑑やネットの写真でウリノキの花を見て以来、今年は絶対に実物を見逃さないようにしようと、5月中旬頃からは、時間があれば自生地を訪ねていました。
ウリノキのツボミ(2012年5月中旬 京都市)
5月中旬、ウリノキのツボミは長くのび、緑から白っぽい色に変わっていました。開花が近づいてきています。
ウリノキの花(2012年5月下旬 京都市)
5月下旬、まだ二分咲き程度ですが咲いていました。写真にあった通りの変わった形をした花です。白い花びらは反り返ってクルクルッとカール状で、黄色い雄しべは雌しべを中心に束状になっています。その長さは3㌢ぐらいで、想像していたよりも大きな花でした。
ウリノキの花(2012年5月下旬 京都市)
ウリノキの花(2012年5月下旬 京都市) |
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非常に印象的な花で、色や大きさは違いますがツツジ科のアクシバの花とよく似ています。
花の後には果実を結びます。果実は7月の終わり頃から濃い藍色に熟し始めます。
ウリノキの果実(2011年7月下旬 南丹市)
ウリノキ(ウリノキ科ウリノキ属の落葉低木)
北海道から本州、四国、九州に分布。
花期は5~6月頃。
山地の沢沿いや谷間の、日陰から半日陰地に自生していることが多いようです。谷の斜面に生えるものは、直立せずに斜め横向きにのびることが多いように思えます。
葉は3~5裂していて、ウリの葉に似ているのでウリノキという名前が付いたそうです。
1ヵ月ほど前に枝を切り取ってきて、現在自宅で挿し木をしています。発根してくれそうな感じの枝が数本有り、楽しみです。