タガネソウ
タガネソウを自宅で育てて3年になります。最初の1年以上は、この植物の名前が判らないまま育てていました。手持ちの山野草の図鑑にも出てなくて、ネットで調べても、開花時期と花の色だけの検索では、タガネソウはヒットしませんでした。管理人のような素人には、この手の山野草は調べづらい植物です。
タガネソウは晩秋には地上部の茎や葉は枯れてしまいます。春になってもなかなか芽が出てきませんでした。
冬のタガネソウ(2012年1月中旬)
ようやく芽が出たのは、植替え後の4月中旬で、この時同時に花茎も勢いよくのびていました。
タガネソウの芽(2012年4月中旬)
花茎がのびるとすぐに開花しはじめます。開花といってもヒゲのようなもので、「美しい」とか「可憐な」とかと形容できるものではありません。しかしなんとなくこの「けったいな」花が気に入って育てています。
タガネソウの花(2012年4月下旬) |
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花穂の先端の黄色い部分が雄花で、赤い部分が雌花だということです。
花が終わる頃、タガネソウは葉を広げます。新芽からは想像できないほどしなやかでやさしい葉は、花よりも観賞価値があるように思います。
タガネソウの葉(2011年7月上旬)
タガネソウ(カヤツリグサ科スゲ属の多年草)
北海道、本州、四国、九州に分布。葉の形が鏨(たがね)に似ているところから名前がついたようですが、イマイチ連想できません。
タガネソウは葡匐茎をのばして小さな群落をつくることが多いそうです。しかしこの植物が密集して自生しているところは、まだ見たことがありません。
同属にケタガネソウという、全体に毛が生えているタガネソウがあり、こちらの方は京都府のRDBでは絶滅危惧種のカテゴリーに入っています。