山水寺 薬師堂

このページでは南丹市の山水寺薬師堂を紹介しています。


 南丹市美山町盛郷あたりは通称上吉田と呼ばれ、国道162号線を北上して鶴ケ岡を過ぎたあたりから福井県大飯町(旧名田庄村)までの広い地域です。盛郷地区の殆どは山林で、棚野川やその支流沿いの僅かな平地に水田と集落が散らばります。

 そんな盛郷地区には和銅三年(710年)に行基菩薩(668-749年)によって創建されたと伝わる三水寺薬師堂が残っています。美山町誌には七間四面の大伽藍が大治元年(1126年)に建立されたと記されています。それに比べると現在の御堂はかなり小振りにはなっていますが、御堂周囲の丸柱には大伽藍の面影がかすかに残っていると言われています。


山水寺薬師堂

棚野川沿いを通る国道から堂ノ下の集落に入ってすぐの所に立つ参道案内の石柱


 この写真を撮ったのは2月中旬で、積雪のために薬師堂まで行けませんでした。


山水寺薬師堂

山水寺薬師堂


 3月下旬になって、やっと訪ねることができましたが、ご覧の通りまだ雪が残っていました。
 南丹市でも屈指の古寺である山水寺には、往時の繁栄を想わせる数多くの立派な仏像が収納されているのだそうです。中でも市指定文化財木像薬師如来坐像1躯は、寄木造りで彫眼、衣紋などから藤原時代末期のものと推察されています。また同文化財の木像月光菩薩立像は薬師如来の脇侍で、1本造りの彫眼で、平安後期の作と言われています。他には日光菩薩像や十二神将像、四天王などが安置されてて、これらは12世紀藤原時代の典型的なものばかりなのだそうです。(美山町誌)


山水寺薬師堂

薬師堂


山水寺薬師堂

鰐口はまだ新しいもののようでした


山水寺薬師堂

格子に吊り下げられた石


 穴の開いた石をこうして薬師堂に吊るすのは、薬師如来の霊験で病気の平癒を祈願する行為です。特に体中の穴の開いた部分(耳、鼻、目など)の病気が治りますようにと祈願します。お薬師さんはいつも左手に薬壺を持って、いかなる病気でも治癒して下さる仏様です。こちらの薬師堂には現代でもこうして参詣される人が多いようです。

 山水寺薬師堂とは墓地を挟んで南側に、4つの神社が1列に並んで建っていました。山水寺と関係があるのかと思い案内板を読むと、最後に「大秦株内」とあったので、どうやら大秦姓の株内で祀られている神様のようでした。


山王神社

手前から山王神社、三宝荒神、稲荷神社、祇園神社


 案内板には山王神社のことが書かれていました。どうやらこちらが主祭神のようで、大山咋神、玉依姫神と大己貴神(大国主命)の三柱が祀られています。白河天皇の御代(約900年余前)に坂本の日吉山王大神を勧請したとありました。山水寺薬師堂創建の年代から見て、このような古い神社がここにあっても不思議ではありません。


山王神社
檜皮葺の山王神社
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日盛山 山水寺
 住所: 南丹市美山町盛郷堂ノ下3番地2
 上の住所は南丹市教育委員会のホームページ(文化財)に書かれていたものですが、ネットの地図で検索すると、まったく違った場所を示します。地図が間違っているのか、住所(番地)が間違っているのかはわかりませんが、実際には惣持院(高野山真言宗)というお寺の近くにある紅柄の板塀のあるお宅から、南の山の方向へ少し坂を登ったところにあります。山水寺の隣は墓地になっていて、駐車スペースは十分あります。
 山水寺の宗派は不明です。ちなみに行基菩薩の宗派は法相宗でした。


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※ 訂正とお詫び
 上記の神社の記事中で誤りが見つかりましたので、訂正いたします。
 4社中の稲荷神社と祇園神社は往古から地元の住民によって祀られていた地区の神社であることがわかりました。このことは「ふるさと鶴ケ岡」に記述されていました。ふるさと鶴ケ岡には、「2月の初午の日と7月14日は区民でお祭りをしている」とありました。なお山王神社は案内板があったので大秦株の氏神様だと思われますが、三宝荒神については不明です。以上の事、ここに訂正をし、お詫び申し上げます。(ブログ管理人 アタ)


 

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