都々古和気神社の大護摩

このページでは都々古和気神社の火渡り(火生三昧)の儀式を紹介しています。


 当ブログでは以前、都々古和気神社と神道寺という記事を書きました。その記事中で紹介した大護摩の儀式が、今年は3月6日(日曜日)の午後1時から営まれました。

 都々古和気神社は神仏習合当時の慣習を現在に残す神社で、大護摩は明治の神仏分離令後に廃寺となった神道寺の行者堂の前で焚かれます。神道寺は都々古和気神社が当地に移される前に祀られていた熊野神社の神宮寺で、本堂は現存していません。神社本殿背後の山腹に行者堂(観音堂)と宝篋印塔(ほうきょういんとう)などが残っています。(よろしければ都々古和気神社のページもご覧下さい)

 大護摩は3月の第一日曜である6日午後1時から始まりました。社務所を出た修験者たちは先ず石段の下から都々古和気神社本殿を仰ぎ、法螺貝を奏し、般若心経を唱えます。


都々古和気神社の大護摩

法螺貝を吹く修験者  祭神に儀式の始まりを報告されているのでしょうか?


 本殿前での儀式が終わると、一同は行者堂へ向かいます。行者堂の前には結界が張られて、護摩壇が用意されていました。


都々古和気神社の大護摩

儀式が始まる前の行者堂


 法螺貝を吹きながら修験者たちが現れて、いよいよ大護摩が始まります。護摩壇に火が点けられる前にはいくつかの作法があります。


都々古和気神社の大護摩

法弓作法  結界の四隅から矢を放ち五大神龍王の降臨を願い悪魔を退散させます


都々古和気神社の大護摩

法剣作法  護摩壇に向かって法剣を振り、結界内に残る僅かな邪気を払います


都々古和気神社の大護摩

法弓・法剣作法が終わると成願文が読み上げられ、不動明王の降臨を祈願します


都々古和気神社の大護摩
都々古和気神社の大護摩
点火  堂内の蝋燭から採火します
点火  採火された火が護摩壇に移されます

 護摩壇に点火されると、すぐに煙がもうもうとたち上ります。この日は風のない穏やかな天気でしたが、煙は観客や修験者を包みこんでしまいました。観客はその場から逃げられますが、修験者は煙の中で般若心経や不動明王の真言を唱え続けます。そしてしばらくすると煙の中から大きな炎が現れます。燃えているのは生のヒノキの葉ですが、ヒノキの語源が火の木という説もあるくらいでよく燃えます。瞬く間に炎は行者堂の屋根ほどの高さまでになりました。


都々古和気神社の大護摩

立ち上がる大きな煙


都々古和気神社の大護摩

燃え盛る護摩壇


 ヒノキの葉が燃え尽き、火が落ち着いてきたところで住民や観客らが手に持っていた護摩木を投入して、家内安全、無病息災等をお不動さんに祈願しました。

 行者堂にはご本尊の不動明王像のほか釈迦如来像、役行者像など数体の仏像が安置されています。そして堂の裏には、行者堂が建つ前からある石像がありますよと、地元の方に教えてもらいました。そこで堂の裏に回ってみると堂と石垣の間にコンクリートブロックで囲われた空間がありました。普段は施錠されているというドアが開いていたので中に入らせてもらうと、石垣をくり抜いた形の石室があり、その奥に不動明王の石像が安置されていました。どうやらこちらがご本尊のようでした。


都々古和気神社の大護摩

不動明王の石像


 さて大護摩の火が鎮まると、修験者によって護摩壇が崩され、まだ火の残る丸太は隅の方へ片付けられました。護摩壇跡に残った火の上に、今度はよく乾燥した柴が敷かれ、その上に薪が並べられました。火生三昧とも言われる火渡りの準備です。


都々古和気神社の大護摩
柴と薪を並べる修験者たち
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熊野古道

都々古和気神社の大護摩

勢いよく燃える火に清めの塩をふる修験者  この後火渡りが行われます

都々古和気神社の大護摩
都々古和気神社の大護摩
最初は修験者による火渡り
修験者全員が渡ります

 炎の中の不動明王に皆の願いが届くように祈願して修験者たちの火渡りが終わると、今度は観客が続きます。最初は男性が、修験者が渡った同じ方向から火渡りをし、男性が終わると今度は女性が反対方向より渡ります。観客は殆どが地元である熊崎区の住民の方のようでしたが、みなさん毎年こうして1年の無事を祈願されているようでした。


都々古和気神社の大護摩

観客も裸足になって火渡りします


都々古和気神社の大護摩

女性も子供も 殆どの方が渡られました


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都々古和気神社(つづこわけじんじゃ)
 住所: 南丹市園部町熊崎ニガキ
 駐車場は神道寺跡の広場が利用できました。
 南丹市のホームページなどではあまり取り上げられていませんが、市内では特異な伝統行事であり、見るだけでなく参加できる素晴らしい祭事です。大護摩は午後1時に始まり2時に終わりました。


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