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ホームページ「口丹波の社」の管理人アタの雑記帳。
宮津市の天橋立の北側、国道178号線沿いに丹後国一宮・籠(この)神社は鎮座されています。延喜式神名帳に記載されている丹後国の神社は全部で65座(大社7座6社・小社58座58社)あり、籠神社はその中の名神大社にして一宮でした。
境内の由緒板には、以下のように書かれています。
「神代の昔より奥宮眞名井原に豊受大神をお祀りしておりましたが、その御縁故によって崇神天皇の御代に天照大神が大和国笠縫邑からおうつりになり、之を吉佐宮と申し、豊受大神と共に四年間お祀り致しました。
その後天照大神は垂仁天皇の御代に、また豊受大神は雄略天皇の御代にそれぞれ伊勢におうつりになりました。それに依って当社は元伊勢と云われております。
両大神がおうつりの後、天孫彦火明命(ひこほあかりのみこと)を主祭神とし、社名を籠宮と改め、元伊勢の社、また丹後国一之宮として朝野の崇敬を集めてきました」
籠神社の参道は国道178号線に面していて、少し奥まった所に一の鳥居が立ち、広く明るい参道は真っすぐ檜皮葺の拝殿へと延びて、途中二の鳥居と立派な神門を潜ります。神門の手前には鎌倉時代の作と伝わる、大きな獅子狛犬(阿吽一対)が参拝者を迎えてくれます。伝承では、作者の魂のこもった狛犬が、天正年中不意に天橋立の松林に現れて、元伊勢参りの参拝者や通行人を驚かせた。たまたま親の仇討ちにひそんでいた岩見重太郎が之れを聞いて鎮霊を決意し、一夜待ち構えて音の方向に剛刀を一閃したところ、石の狛犬の前脚が切れて出現が止んだとあります。以来社前に還座して専ら魔除の霊験が聞こえたと伝えられています。またこの一対の狛犬は、胴と脚がどっしりして、日本化された狛犬の最大傑作と伝わります。そんな狛犬も最近の酸性雨被害に遭い、劣化防止のために現在は頑丈な屋根を設置してもらっていました。
籠神社の神門
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狛犬(吽形) | 獅子(阿形) |
神門を潜るとすぐ先に拝殿が建ち、その奥に本殿が見えます。本殿の建築様式は伊勢神宮と同じ神明造という日本の神社の建築様式としては最も古いスタイルと言われています。
境内社は天照大神和魂社、春日大明神社、猿田比古神社、真名井稲荷神社、恵美須神社が本社に並ぶように配置してあります。また籠神社から400㍍ほど離れたところに境外摂社の真名井神社があります。
神社のある宮津市の宮津とは、(吉佐)宮のある海(=津)が名前の由来といわれています。籠神社は太古から繁栄していた神社で、最近でも天橋立見学はもちろん、西国三十三カ所霊場の第二十八番札所、成相寺へ向かうケーブルカーの始発駅である府中駅のそばということもあり、観光客の絶えることはありません。
境内と拝殿
籠神社本殿
籠神社
住所: 京都府宮津市字大垣430 有料駐車場有り(普通車500円)
電話: 0772-27-0006 FAX: 0772-27-1582
ご祭神:【主神】彦火明命 【相殿】豊受大神 天照大神 海神(豊玉姫命) 天水分神(水神)
旧社格:国弊中社
文化財:【 国宝 】 海部氏系図…現在の宮司が82代目と伝わる祀職・海部氏の始祖以来の系図
【 国指定重要文化財 】 石造狛犬
【 府指定文化財 】 本殿、真名井神社本殿、古文書2巻、経塚出土品、葵祭(無形民俗文化財)
籠神社のホームページはコチラ
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