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ホームページ「口丹波の社」の管理人アタの雑記帳。
船井郡京丹波町内の山麓にある小さなため池で見つけました。
フジの蔓にからんでいる白っぽいのが卵塊です。
卵塊は泡状で小さな気泡が無数にあり、モリアオガエルの卵はその中で孵化してオタマジャクシの姿になると泡巣から池に落下していきます。池の中にはオタマジャクシの天敵であるイモリもいましたが、この池には隠れ家となる大量の落ち葉が積り、また水生植物のヒルムシロも密生しているので、オタマジャクシの生存率は高い方ではないかと思われます。
残念ながら成体を見ることはできませんでしたが、京都府下でも生息環境の悪化によって数を減らしているモリアオガエルが、この場所で暮らしていることがわかっただけでもなんだかホッとした気持ちになります。
卵塊の上にフジの花びらが乗っています。
モリアオガエル(アオガエル科アオガエル属)
本州と佐渡島の森林内に生息するカエルで日本の固有種。卵は写真のように山麓の湧き水が溜まったような場所か、池の上にせり出した木の枝に泡状の塊をつくりその中に産みつけます。管理人は子供の頃にその卵塊を自宅に持ち帰り孵化を観察した経験がありますが、泡は今流行りの石鹸のように弾力があり、時間が経つにつれて表面は乾燥し濃いクリーム色に変色していきます。しかし内部の保水は十分で、孵化したオタマジャクシは泡の中を泳いで移動し、乾いて固く皮のようになっている表面が雨水で柔らかくなる時を見計らって出てきます。
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