口丹波に棲む魚(4) タイリクバラタナゴ


クリックで救える命がある。


 我が家の水槽の水も徐々に水温が上がってきて、飼育魚たちが活発に餌を食べるようになってきました。中でもとりわけタナゴが活発に見えます。
 管理人の家の近くを流れる川では昔から多くの種類の魚を見ることができたのですが、タナゴに限ればヤリタナゴ、アブラボテ、カネヒラとここで紹介するタイリクバラタナゴの4種類が生息しています。現在管理人が飼育しているのはカネヒラ(去年の秋からメスだけ2尾になってしまいました)とタイリクバラタナゴですが、写真上のオスは我が家で生まれた2歳魚で、下のメスは恐らく昨年生まれた1歳魚だと思います。タイリクバラタナゴは毎年春から秋にかけてビオトープに投入している地元産の二枚貝に産卵し、沢山の稚魚が孵化します。沢山育ちすぎると稚魚の間に、先祖が住んでいた近くの川に放流するようにしているのですが、その川は最近タナゴ目当ての人たちがひっきりなしにやってきています。恐らく販売目的の業者だと思いますが、他府県ナンバーの車も多く見かけます。彼らは何カ所にも関西でモンドリと呼ばれる罠を仕掛け、大量に持ち帰ってしまいます。一体誰のために放流しているのかと思いながら、お前たちは捕まるなよと因果を含めて稚魚を放ちます。
 タイリクバラタナゴは元々は外来種です。日本に入ってきたのは1940年代のはじめ頃と言われています。琵琶湖淀川水系では亜種の関係にあった在来種のニッポンバラタナゴとの間で交雑を繰り返し、恐らく写真のタナゴはタイリクバラタナゴとニッポンバラタナゴそれぞれの子孫だと思います。ただ外見上はタイリクバラタナゴの特徴を色濃く持っています。
 タナゴの中でも小型で体高が高く、オスの体色が鮮やかなため観賞魚としての人気が高く、先ほど書いた業者に狙われる理由も頷けます。そこへもってきて河川改修工事によるコンクリート化で、繁殖に必要な二枚貝の住む川が激減し、大きな河川ではブラックバスによる食害は深刻です。南丹市を流れる大堰川本流では、以前ならカネヒラやイチモンジタナゴ等の多種のタナゴがいましたが、現在ではヤリタナゴやアブラボテですら激減し、カネヒラ、イチモンジタナゴは全く見られなくなってしまいました。
悲しい現実です。タイリクバラタナゴに限らず、丹波の支流や細流でひっそりと種を存続させている小魚が安心して暮らせる環境整備が進められることを願います。



タイリクバラタナゴ

タイリクバラタナゴのオス  繁殖期前でこの輝きです。



タイリクバラタナゴ

タイリクバラタナゴのメス  もうすぐ産卵管が伸びてきます。

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タイリクバラタナゴ(コイ科タナゴ亜科バラタナゴ属)
 現在の分布域はほぼ全国。タイリクバラタナゴの腹ビレの前縁には白い線が縦に走りますが、ニッポンバラタナゴには白線はありません。

 

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