絶滅危惧種発見

このページでは、最近思ったことを書いています。

FC2レンタルサーバーLite


 7月27日の京都新聞(夕刊)に、京都府では準絶滅危惧種(環境省のRDBには未記載)に指定されているイワツバメが、府南部で繁殖していることが初確認されたと、2枚の写真入りで大きく報じられました。
 府のレッドデータブック(RDB)によると、府内の分布域は北部地域のみだったのが、南部の宇治田原町の河川に架かる橋での営巣が確認されたというものです。発見者は城陽市の研究者らでつくる「環境生物研究会」のメンバーらということで、橋の下に営巣し、ヒナにエサを与えるイワツバメの写真と、それを観察する2人の人物が写った写真が載っていました。2人のうち1人は(おそらく)巣を指差し、もう1人は三脚のカメラを覗いています。写真に見える2人は共に笑顔で、嬉しい気持ちがよく伝わってきます。

 自然を観察していると、時に希少種と呼ばれる動植物に出会います。出会った時はとても嬉しいもので、それを誰かに話したい気持ちにもなります。京都新聞を購読していると、今回のイワツバメのように府内で希少種が発見されたニュースがたまに見られます。

 しかし私は、こういった発見を新聞社に連絡することには反対する1人です。当ブログ内で同じような内容の事を、かつてアユモドキの記事で書きました。
 今回も新聞には営巣場所の詳しい場所(宇治田原町岩山の御●橋)が出ていました。どのような分野にもマニアはいます。まして野鳥の好きな人は大勢いて、その人たちが写真の人物のように営巣場所を訪ねて、賑やかに写真を撮ったり、スコープで覗きこんだりし出したら、せっかく定住してくれたイワツバメが、寄りつかなくなってしまう可能性を否定できないからです。
 同会の主宰者は9月に日本鳥類学会でこの発見を報告されるそうです。結構なことだと思います。だけど新聞社にまで報告する必要はなかったと考えます。府のRDBを担当している京都府文化環境部自然環境保全課に報告するだけで十分です。

 私は今までにいくつかの希少種と出会い、その都度ブログに書いてきました。しかし新聞社にも京都府文化環境部自然環境保全課にも報告はしていません。何年か前に口丹波でコクランの自生を見つけた時、それを話したある人から、「新聞社に連絡しらた、名前を載せてもらえるで!」などと言われましたが、別に新聞に名前が出て嬉しい歳でもないし、それより自生地の保護が大切と答えました。自生地や棲息地の保護とは、誰にも一切場所を教えないことだと考えています。

 ちなみにこれまで私が口丹波地方で出会った希少種と呼ばれる動植物は以下の通りです。

 種名
 京都府RDB
 環境省RDB
 府内分布域
 植物
 
 
 
 コクラン
 準絶滅危惧種
 なし
 北部地域、南部地域
 ジガバチソウ
 準絶滅危惧種
 なし
 全域
 エビネ
 準絶滅危惧種
 準絶滅危惧(NT)
 全域
 アケボノシュスラン
 準絶滅危惧種
 なし
 全域
 カヤラン
 準絶滅危惧種
 なし
 全域
 ヒツジグサ
 準絶滅危惧種
 なし
 ほぼ全域
 オニバス
 絶滅寸前種
 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
 中部地域、南部地域
 カミガモシダ
 準絶滅危惧種
 なし
 中部地域、南部地域
 イチヤクソウ
 準絶滅危惧種
 なし
 全域
 ウメガサソウ
 絶滅危惧種
 なし
 ほぼ全域
 クリンソウ
 絶滅危惧種
 なし
 中部地域、南部地域
 マツブサ
 準絶滅危惧種
 なし
 中部地域、南部地域
 昆虫
 
 
 
 ヒメカマキリ
 準絶滅危惧種
 なし
 京都市、相楽郡
 魚類
 
 
 
 オヤニラミ
 絶滅危惧種
 準絶滅危惧(NT)
 由良川水系
 カネヒラ
 絶滅危惧種
 なし
 中部地域、南部地域
 ヤリタナゴ
 準絶滅危惧種
 なし
 中部地域、南部地域
 哺乳類
 
 
 
 カヤネズミ
 準絶滅危惧種
 なし
 淀川水系の河川敷、田辺等
 鳥類
 
 
 
 ヤマドリ
 純絶滅危惧種
 なし
 全域

 以上ですが、まだあるかも知れません。これらは当ブログに掲載しているので、興味を持たれた方は、右サイドの各目次(インデックス)から目的のページをご覧下さい。他に珍しいところでは、幻のヘビなどと呼ばれるタカチホヘビなんかも掲載しています。

 しかしこのRDBというのは、記載してあることを鵜呑みにするのもどうかと思っています。例えば野生ランのベニシュスランは、府内には記録がないそうです。しかし以前当ブログのベニシュスランの記事に対する非公開コメントを下さった方から、府内の山で2株のベニシュスランを発見されたことを教えていただきました。この大発見は新聞社にも誰にも伝えておられないようです。私はそれが正解だと思います。

 いないと思われているものがいて、無いと考えられているものが有る。いつも可能性は無ではないということだと思っています。

 最後に、ここ1週間の間にも、以下の昆虫と出会いました。


ベニイトトンボ?

ベニイトトンボのメスではないかと思います


 別のブログにも書きましたが、このイトトンボは自宅の庭にいたものです。断定はできませんがベニイトトンボなら府の準絶滅危惧種、環境省では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定され、府内の分布は舞鶴市、京都市、宇治市となっています。


コオイムシ

コオイムシです


 昨日、近所の川にいたのを網ですくいました。しばらく観察しようと現在水槽に入れています。飼育する気はありません。


コオイムシ

卵を背負うコオイムシのオス


コオイムシ
エサ(ヌマエビ)を奪い合うコオイムシ

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 京都情報へ



 3年ほど前にもコオイムシの棲息は確認しています。数は相当いると思います。コオイムシは府の準絶滅危惧種で、環境省では準絶滅危惧(NT)に指定され、府内の分布は京都市南部となっています。
 このように、希少種と呼ばれるものでも、意外と身近にいたりするもので、見つけたらそっとしておいてやりたいものです。


あなたのワンクリックで救える命があります。


 

テーマ : 京都
ジャンル : 地域情報

プロフィール

アタ

Author:アタ
よろしくお願いいたします。

目  次
ページ検索が容易にできます。
関連サイト
口丹波の社
口丹波の花と植物
三枚山の植物
花っていいね!
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
訪問いただいた方
企業リンク

ウッドマート

 

 

 

検索フォーム
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
スポンサード・リンク