神事「氷朔日祭」 ~幡日佐・氷室両神社~

このページでは京都府南丹市八木町氷所に鎮座する幡日佐・氷室両神社で営まれた「氷朔日祭」を掲載しています。

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 八木町氷所(ひどころ)地区に鎮座する延喜式内・幡日佐神社に合祀されている氷室神社の神事「氷朔日(こおりついたち)祭」は、毎年7月1日(旧暦の6月1日頃)に営まれ、「氷室祭」とも呼ばれています。

 氷室とは、冬場に作った氷を夏まで貯蔵する室のことで、現在の氷所地区内にはありません。もともとは氷所地区の北に位置し、やや標高の高い現在の神吉地区にあり、当時の氷所村が管理していたようです。この氷室は謡曲「氷室」の舞台となったと言われています。

 旧氷所村は丹波国池辺郡氷所の郷と呼ばれ、明治維新まで何れの藩の領にもなったことはないそうです。往古は伏見天皇の天領地として、米、大豆、小豆などを朝廷に献上し、今から750年ほど前の第90代亀山天皇時代には、毎年旧暦の6月1日頃に氷を宮中に献上していました。

 氷の運搬は水尾を通る険しい愛宕山麓の道を利用し、大変過酷で困難だったようで、福王子にはその時の犠牲者が今も祭られているそうです。

 今となっては定かではありませんが、氷は山中の横穴(砥石などの採掘跡)に貯蔵され、春先の雪を茅や柴で囲い、更に籾殻で水分の蒸発を防いで、夏まで保存していたと考えられています。

 このことから、亀山天皇より当地を「氷の生ずるところ」⇒「氷のところ」⇒「ひょうどころ」⇒「ひのところ(氷所)」の村名を授かりました。村人は大喜びし、天皇より授かった名前を永く後世に伝えるべく、江戸時代の寛文九年(1669)、神吉下村との山林紛争の時に、山林よりも小さな祠(氷室命)をもらい、これを幡日佐神社に合祀し、夏越の祓いと同じに毎年祭礼を営んでいるのだそうです。


氷朔日の祭礼

氷朔日祭礼 祝詞を奏上する中川宮司(2017年7月1日)


 神事は午前10時に始まりました。今年は当神社の中川宮司に加え広瀬地区にある岡神社の広瀬宮司が祭礼に参加されて行われました。

 祭礼の参加者は、宮総代、地区の理事者や各種団体長、老人クラブの人たちなどで、雨上がりの境内で神事は厳粛に進行していきました。


氷朔日の祭礼

拝殿で祭礼を見守る老人クラブの人たち(2017年7月1日)


 「氷朔日祭」のあと、広瀬宮司によって参加者は夏越の祓いを受けました。


夏越の祓い
夏越の祓い(2017年7月1日)

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幡日佐・氷室両神社
 所在地:京都府南丹市八木町氷所中谷山(駐車場有り)
 幡日佐神社の祭神は応神天皇。今年創建1300年祭が予定されているようです。
 管理人のホームページ「口丹波の社」幡日佐・氷室両神社のページはコチラ


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上乙見の田楽2014

このページでは京丹波町上乙見の熊野神社で営まれた田楽踊を紹介しています。

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 19日(日曜)、京丹波町上乙見区で伝統行事の「上乙見の田楽」が営まれました。田楽は上・下乙見地区の氏神熊野神社の境内で、秋季例祭のあとに五穀豊穣を神々に感謝して奉納される素朴な踊りです。


上乙見の田楽

上乙見の田楽(2014年10月19日)


 氏子の代表が境内で輪になって田楽を舞います。輪の中央には囃子方の太鼓と笛が各1名いて、その合図にあわせて踊り子は両手に持ったササラ木を振ります。


上乙見の田楽

上乙見の田楽(2014年10月19日)


 合図方は氏神様以下、地域で崇敬されている八神の名を呼び、踊り子はそれぞれ1回ずつ所作を行います。八神とは氏神様、大川様、八幡様、愛宕様、行者様、金比羅様、不動様、山ノ神様です。


上乙見の田楽
上乙見の田楽(2014年10月19日)

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上乙見の田楽
 「熊野神社奉納田楽踊」が正式な呼称のようです。古くから伝わる伝統芸能で、京都府の無形民俗文化財に登録され、また町指定文化財になっています。
 本来、合図方(笛・太鼓)はそれぞれ1名、踊り方は10名の計12名で行う決まりがあったようですが、過疎や高齢化が進み今年の踊り子は8名でした。時間にするとほんの20分足らずでしたが、素朴で素敵な田楽が見学できました。また口丹波の山村では、こうした伝統行事を維持していくことの難しさも感じさせられました。

上乙見熊野神社の住所:京都府船井郡京丹波町上乙見岩屋1-1(駐車場はありません)
熊野神社の例祭は午後1時30分に始まり、田楽が終わったのは2時30分を少し過ぎたあたりでした。


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大井神社例祭・2014

このページでは亀岡市・大井神社の例祭を紹介しています。

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 10月16日、亀岡市並河町の総氏神、大井神社の秋季例祭が営まれました。当日の天気は快晴で、まさに祭り日和と言えましたが、朝9時から始まった本殿での神事の際は、気温が上がらず薄着ではかなり辛いものがありました。しかし冷気は一層の神聖さを感じさせ、境内には凛とした雰囲気が漂っていました。

 例祭は、宮司の祝詞奏上のあと、舞楽奉奏(浦安の舞)、太鼓奉奏があり、玉串拝礼と続きます。本殿祭が終了すると、各区から集結した子供神輿が出発し、続いて大人が担ぐ神輿が境内から馬場へと下ろされ、長い馬場を進みます。神輿に続いて、今度は馬に乗った稚児、宮司、各区の氏子総勢12人が一列に進み、馬場の終点で神輿の周りを回ります。かつてはこの馬場で流鏑馬神事が営まれていたそうで、その伝統を今に伝えるもののようです。その後馬場行列は神輿を後にして、田んぼの中の狭い道を歩き出し、社頭の鳥居前に帰ってきて午前中の部は終了しました。


大井神社例祭

氏子の女子生徒による浦安の舞(2014年10月16日)


 よく練習されていたのでしょう。長い舞を上手に演じておられました。


大井神社例祭

太鼓奉奏(2014年10月16日)


 例祭は五穀豊穣と健康や家内安全を氏神様に感謝する神事です。腹の底まで響き渡る威勢の良い太鼓に、氏神様も喜ばれたことでしょう。


大井神社例祭

境内を練る神輿(2014年10月16日)


 神輿は馬場に下りる前に本殿前から社務所までを何往復かします。氏神様に健康であることをアピールするものです。


大井神社例祭

馬場行列の先頭は稚児がつとめます(2014年10月16日)


 馬場行列はお粉で顔を白く染めた稚児が先頭で、その後に宮司が続きます。


大井神社例祭
騎乗して馬場を歩く武者(2014年10月16日)

 宮司の後には町内5区から「具足」と「飛馬」のそれぞれ2名が騎乗して進みます。「具足」は子供たちがつとめていました。


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 馬場行列が神社の前に戻ってきた段階で午前の部は終了です。神輿も馬場行列も初めて見学させていただきましたが盛大な秋祭りでした。並河町は氏子の数も多く、当日は学校も休校して地域一丸となって営まれているのも素晴らしいことだと感じました。


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お狩初めの神事

このページでは南丹市の諏訪神社で営まれたお狩初めの神事を掲載しています。

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 今日、1月5日の午前10時から、南丹市美山町の諏訪神社で伝統行事のお狩初めの神事が営まれました。諏訪神社は福井県に隣接する同町鶴ヶ岡の氏神様で、地域内各区の代表者が多数参列して厳かに行われました。


お狩初めの神事

諏訪神社 社頭(2014年1月5日)


お狩初めの神事

本殿前での神事(2014年1月5日)


 当地は面積の多くを山林が占め、かつては林業、炭焼きや狩猟が主たる産業でした。神事は名前の通り狩りにまつわる儀礼で、諏訪神社の使わしめである狼が猪や鹿などの獣害を取り除いたと伝わります。

 本殿で玉串の奉納が終わると、宮司はじめ参加者はお隣の客神である八幡宮に挨拶をして諏訪神社での神事は終了します。そしてこのあと、御幣を持った宮司を先頭に宮総代や勢子が弓矢や槍を持って神社を出ます。一行の行き先は御狩り場と呼ばれ、そこに設けられた祭壇に獲物を供えて神事を終えます。美山町誌には「現在は御狩り場を毎年変えて、1年間忌み事のなかった方面の小社へ移動し、型通りの神事を行っている」とありますが、今年は上吉田区の祇園神社が御狩り場になっていました。諏訪神社から祇園神社までは距離があるため、各々車に分乗して上吉田区へ向かいました。


お狩初めの神事

諏訪神社を出る一行(2014年1月5日)


 祇園神社は美山町有数の古刹、山水寺薬師堂の隣です。小さな社の前には多くの神饌が供えられ、中には地元の方が釣ってこられた85cmもある大きなマダイも供えられていました。


お狩初めの神事

祇園神社での神事(2014年1月5日)


お狩初めの神事
供えられた大きなマダイ(2014年1月5日)

 祇園神社でも一通りの神事が行われ、お狩初めの神事は終了です。この神事は山の安全と無事を年頭にあたって神様に約束してもらうためのものなのだそうです。口丹波地域では諏訪神社だけで営まれる神事だと思います。


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諏訪神社
 住所: 南丹市美山町鶴ヶ岡宮脇2
 駐車は表門前に僅かなスペースがあります。
 年末に降った雪が残っていますが、今年に入ってから積もるほどの雪は降らず、例年になく雪の少ない年始だということでした。
 諏訪神社はホームページ口丹波の社で紹介しています。お狩初めの神事も近々ホームページに掲載しようと思っています。


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田歌の神楽2013

このページでは南丹市田歌の神楽奉納を紹介しています。

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 2年振りに南丹市美山町田歌で営まれる奇祭、田歌の神楽を見学してきました。神楽は田歌地区の氏神様である八坂神社に奉納する神事で、古くから祇園祭と呼ばれています。管理人は2010年、2011年に続いて今回で3回目の見学となり、2010年の様子は当ブログやホームページ口丹波の社に掲載しましたが、見学者は年々増加しているようで、今年は観光バスで団体客も来られていました。

 祭りの歴史や田歌地区については、既に当ブログやホームページに書いていますので、今回は今年の祭りの画像だけを掲載することにします。


田歌の神楽

先頭を歩く鬼


 神社までの行列の先頭は、鬼の面をかぶった2人の男の子です。


田歌の神楽

鬼に続いて天狗と神職


田歌の神楽

次に3人奴


 3人奴は歩く途中で何度か立ち止まり、「ヤトーセー、ヤトーナー」と掛け声をかけてパフォーマンスをします。


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


田歌の神楽

3人奴のパフォーマンス


 奴の後ろにはおかめひょっとこの面をかぶった2人と老人の面をかぶった樽負い爺が歩き、その後ろを太鼓、お囃子の笛が続きます。


田歌の神楽

笛の奏者


 田歌地域は約30戸60人の集落で、地域外からの移住者も多く、海外からやって来て住民になった人もいます。


田歌の神楽

八坂神社境内


 一同が八坂神社に到着すると、祭礼・神事が始まります。祭礼が本殿前で行われている間、観客は神楽の舞台となる舞殿の周囲に集まって、祭礼を見守ります。


田歌の神楽

地区の長老による神楽の奉納


 神楽は舞殿脇に座った笛の囃子方に合わせて太鼓を打つというものです。


田歌の神楽

地区の小学生による神楽の奉納


 本来は男の子が担当するようですが、今年は男の子がいなかったということで、女の子が太鼓を打ちました。余程練習を重ねたのでしょう。見事な所作でした。
 その後中学生らしき男子が2人登場して、神楽を奉納しました。

 そしてこの後、いよいよ役者の登場です。神楽は2人1組で太鼓を打ちます。まずは奴の2人、次に3人目の奴と樽負い爺、最後におかめとひょっとこです。


田歌の神楽

奴による神楽の奉納


田歌の神楽

樽負い爺


田歌の神楽

おかめ


田歌の神楽
ひょっとこ

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田歌の神楽(田歌の祇園祭)
 毎年必ず7月14日に行われてきました。開始時間は子供の学校もあるので12時30分からとなっているようです。南丹市美山町田歌地区は、福井県おおい町と隣接している山紫水明の山村で、近くには美山かやぶきの里、唐戸渓谷や京都大学芦生演習林などがあります。


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