藤坂のカツラ
口丹波からほんの少し兵庫丹波に入った、篠山市藤坂地区にあるカツラの巨木を訪ねました。
京丹波町から国道173号線を南下し、兵庫県に入ってすぐの三叉路を右折して、県道300号線を西へと走ります。しばらく走って、平野部が狭まってくる辺りの道路左手山際に、大カツラの案内が立っていました。
近くで農作業をしていた地元の方に伺って、車は案内板の近くに停めさせていただきましたが、この場所は農道で、トラクターなどの農機具が通ることもあるので、あまり大きな車を停めるのは少し厳しいように思えます。軽自動車かコンパクトカー1台分のスペースでした。
空模様が少し怪しい日で、車を停めた場所からは、山道に入って500~700㍍先だと地元の方に言われていたので、普段より早足で歩いて行けば、実際にはもっと短い距離だったので、意外に早く到着することができました。
最初はなだらかな山道で楽に歩けます(2012年6月中旬)
害獣防止柵を越えてしばらくはなだらかで起伏の少ない山道でした。今の時期はまだ雑草も高くのびていません。このまま楽に行けるのかなと楽観していました。
しばらくすると、この山道から、横にそれるようにと案内が立っていて、そこからは狭い谷の斜面を登る細い道に変わりました。整備はされていましたが、勾配はきつく、階段の1段1段が高くて結構踏ん張らないとよろけてしまいそうな道でした。
谷に架かる小さな橋(2012年6月中旬)
日中ですが曇り空ということもあり、周囲は薄暗く不気味な雰囲気になってきました。大カツラまではあと少しです。橋を過ぎてすぐに、周囲にある植林された木とはまったく異質な感じの黒い木が見えてきました。
谷の急斜面に聳える大カツラ(2012年6月中旬)
近づくと、剥き出しの根と太い幹を緑の葉が覆っています。最初はツタが巻いているのだろうと思いました。
太い幹周りは緑を纏っています(2012年6月中旬)
しかしこの葉はカツラの小枝から出た新葉のようでした。
大カツラの葉(2012年6月中旬)
歩道は大カツラの横を回って、すぐそばまで整備されていました。
大カツラ(2012年6月中旬)
大カツラ(2012年6月中旬)
大カツラの株立ちした幹(2012年6月中旬)
下から見上げると新緑が美しい(2012年6月中旬) |
下から見上げた大カツラ(2012年6月中旬)
藤坂のカツラ
所在地: 兵庫県篠山市藤坂
この木は県の天然記念物に指定されています。 「案内板」はコチラ(クリックで画像が出ます)
カツラの巨木は根元部分で多くの幹に分かれ、茶筅のような姿をしています。同じ巨木でもケヤキやスギなどとは随分雰囲気が異なります。
以前から見たいと思っていた木で、実際に見て、また触れることもできてよかったです。蒸し暑い日でしたが、この谷には冷たい風が吹いていました。
注意点としては、秋の松茸シーズンは入山禁止になるようです。